椎葉　淳役：猿飛総司さま

――――収録後の感想をお願いします。
椎葉くんは見た目はかなり若いんですが、年齢的には35歳ということで僕が今まで演じてきた中でも一番上くらいの年齢感なように感じています。これまで頂いてきた役が比較的元気系といいますか、子どもっぽい雰囲気だったり、感情の振れ幅が大きい傾向だったので、椎葉くんの地に足の着いた落ち着いた雰囲気は新鮮でした。「童顔だけど大人だぞ」ということを意識して、テンションをあまり大きく動かさず演じたのが、自分としては新しい挑戦だったように思います。

――――演じられたキャラクターの印象や印象的だったシーンとその理由を教えてください。
プロのイラストレーターだからこそのジレンマというか、仕事（納期）と彼女の話がすごくリアルだったなぁと思います。「芸術家・社会人・旦那」という立場で、何を優先させるべきかをその時々で葛藤している椎葉くんの姿が人間らしくて魅力的に感じられました。印象に残っているのは、特典シナリオ（『Special Bite ～修羅場中のタイムトライアルCream Pie～』）の「時間に限りがあって、ＡかＢ、どちらか一方しか選べない」っていうシーン。「選びきれないから両方取りにいく」っていうところに、すごく共感しました。僕も二者択一を迫られると「自分の身を削れば、両方何とかなるだろう」って考えるタイプなので……結果、睡眠不足になったりするんですけど(笑)。

――――演じるにあたり意識したことを教えてください。
ナチュラルな芝居というか、素の自分に近い空気感を目指しました。椎葉くんと自分とで似ているところが多かったので、結果的にそうなった印象があります。表現者としてお芝居をしている身なので、同じく表現者（芸術家）である椎葉くんが抱える葛藤や責任感が自分にも当てはまるものが多くて……もはや完全に、何年後かの僕の姿を見ているような気さえしています（笑）。未来の自分を思い描きながら、演じさせていただきました。

――――本作のテーマが「素肌のまま」「直接触れ合う」ですが、普段の生活の中でご自身が「直接●●したい！」というエピソードを教えてください。
僕、海外に行ったことがないんです。というのも、今って海外の情勢や行ってみた感想も動画や記事で見聞きできてしまうので……。現代って直接やらなくても、色んな情報が手に入る時代じゃないですか。だからこそ、「行かなくてもいいかなぁ」という気持ちになってしまう遠い場所が結構あります（笑）。
でも最近は、そういう考え方の自分を俯瞰で見てみて、「行ってみたいなら実際に赴いてみるのもいいんじゃない？」ってちょっとずつ思えるようになってきました。世界遺産に行って、グランドキャニオンの岩肌を直接触ってみたりしたいです。って触っていいものなんですかね、アレ（笑）。「実際に行ったら世界が変わるぞ」ということをよく耳にするので、そういった場所に自分で直接行ってみて果たしてどうなるのか、自分の世界がどう変わるのかを知りたいですね。

――――配信を楽しみにしている皆様に、メッセージをお願いします。
配信作品ということで、ネットさえあればいつでもどこでも作品に触れていただけるのかなと思います。お話の内容的にも気軽に聞きやすい甘々なシナリオとなっていますので、童顔だけど大人な男・椎葉くんとの結婚生活を是非楽しんでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします！